皆さんこんにちは。イマここデイズのごっつぁんです。
30代のある日、ふと気づいたんですよね。
周りが結婚して子どもができたり、婚活に躍起になったりしているとき。私の頭の中に浮かんだのは、「私、自分一人で生き抜ける力を身につけよう」という、静かな決意でした。
結婚すれば幸せになれる、というのを突き詰めると、「誰かに自分を幸せにしてもらおうとしている」状態じゃないかと思ったんです。精神的にも、経済的にも。誰かに満たしてもらうのではなく、まず自分で自分を満たせる状態を作る。それが私にとっての幸せの起点なんじゃないか、と。
「経済的に自分を満たす」って、具体的にどういうことか。そのためにちゃんと計算してみました。老後の年金額と、必要な資産を。
数字と向き合うのって怖いんですよね。でも、知らないままでいることの方がずっと怖い。今日は40代独身女性の「年金のリアル」を、一緒に見ていきましょう。
40代独身の年金受給額シミュレーション:現実的な条件で試算してみた
よくある「標準的なモデルケース」じゃなく、「リアルにありがちな条件」で計算します。
計算に使う前提条件(大卒・国民年金未納あり・休職2年・中央値収入)
大学卒業(22歳就職)、在学中は国民年金未納
国民年金は20歳から義務。大学在学中の20〜22歳の2年間、払っていなかった。学生納付特例も使っていない。24ヶ月分がまるごと未納という、わりとよくあるやつです。はい、私もそうでした。完全に思考停止していました、あの頃。
会社員として勤務するも休職2年あり(社会保険から外れる前提)
22歳から65歳まで43年間働くとして、途中2年間を無給の休職。健康保険・厚生年金から外れたケースとして計算します。
年収は日本の全労働者の中央値を使用
平均値ではなく中央値で計算します。中央値の方が「実態に近い数字」なので。2024年の全労働者の年収中央値はおよそ370万円。月収換算で約30万円ですが、標準報酬月額として250,000円で計算します(賞与等を月換算)。
この条件で整理すると、年金の加入期間はこうなります。
– 就業可能期間(22〜65歳):43年 × 12ヶ月 = 516ヶ月
– 国民年金未納(大学時代20〜22歳):▲24ヶ月
– 休職期間(社保離脱前提):▲24ヶ月
– 実質的な年金加入月数:約468ヶ月(39年)
試算結果:実際の年金受給見込み額はいくらか
老齢基礎年金(国民年金部分):
満額は2024年度で816,000円(月額約68,000円)。
未納・未加入の48ヶ月分を引いた432ヶ月で計算すると…
816,000円 × 432/480 ≈ 約734,000円/年(月額約61,200円)
老齢厚生年金(サラリーマン分):
計算式:平均標準報酬月額 × 5.481/1000 × 厚生年金加入月数
= 250,000円 × 0.005481 × 492ヶ月(41年分)
≈ 約674,000円/年(月額約56,200円)
合計:61,200円 + 56,200円 = 月額約11万7,000円(≒約12万円)
……12万円です。これが現実です。
「もっともらえると思ってた」という方、多いんじゃないでしょうか。私が最初に試算したとき、カフェで一人スマホ持ちながら、「えっ、これだけ?」って声が出ました。でも、これがリアル。知れてよかったと思っています。
インフレを加味すると「お金の価値」はどう変わるか
ここ、見落としがちなんですけど超重要なので聞いてください。
「月12万円もらえる」という数字は、あくまでも今日時点の価値基準で試算された数字です。
年率2〜3%のインフレが購買力に与える影響
日本政府・日銀がターゲットにしているインフレ率は2%。直近の実績では2〜3%台で推移しています。
今の40歳が65歳になるまでの25年間、インフレ率2%が続いた場合、物価は約1.64倍になります(1.02の25乗)。
つまり今の12万円の価値を将来も維持しようとすると、名目上「12万円 × 1.64 = 約19.7万円」が必要になる計算です。
でも、年金には「マクロ経済スライド」という仕組みがあって、年金の伸びを賃金・物価の上昇より意図的に抑えるように設計されています。
噛み砕いて言うと、「物価は上がるのに、年金の実質的な購買力は意図的に下げていきます」という国の仕組みです。老後に受け取る年金が今の12万円より購買力が落ちる可能性が高い。これが「年金だけじゃ足りない」の本質的な理由です。
独身一人暮らし・老後の月々の生活費の現実的な目安
総務省の家計調査(2023年)によると、65歳以上の単身世帯の平均支出は月約15〜16万円。これは今日時点の数字です。
25年後に同等の生活をするには、インフレを加味すると月25〜26万円程度が必要になる計算です(年率2%の場合)。
年金の名目額もインフレとともに多少は増えますが、マクロ経済スライドで実質値は抑制される。老後の毎月の収支ギャップは、実質ベースで月7〜10万円というのが現実的な試算です。
年金だけでは足りない「老後の不足額」を正直に計算する
老後30年・独身一人暮らしの収支シミュレーション
65歳〜95歳の30年間で計算します。女性の平均寿命は現在約88歳ですが、長生きリスクも考慮して95歳まで生きる前提にします。
今の価値ベースで整理すると:
– 老後の月支出:約18〜20万円
– 年金受取:約12万円
– 月間不足:約7〜8万円
これが30年続くと:8万円 × 12ヶ月 × 30年 = 2,880万円(≒約3,000万円)
ただしこれは現在の購買力ベースの話。インフレを加味した名目ベースで必要な資産額は、約5,000〜5,500万円になります(年率2.5%のインフレで25年後の名目換算)。
「5,000万円?!」と思ったそこのあなた、わかります。私もフリーズしました。でも、これを全額貯金で準備する必要はないんです。そのために資産運用があります。
本当に用意しなければならない総額はいくらか
整理するとシンプルです。「今日の価値で3,000万円の購買力を持つ資産を、65歳時点で持っていればいい」ということ。
投資で年率7%の運用ができると仮定した場合(全世界株式インデックス・オルカンの歴史的リターン)、毎月の積立額によって到達できる金額が変わります。次のセクションで計算します。
40代からオルカン積立で不足額を埋めるシミュレーション
ここまで読んでくれてありがとうございます。いよいよ「じゃあどうするか」の話です。
月3万・5万・7万円の積立シナリオ別試算
前提:40歳スタート、65歳まで25年間、年率7%(全世界株式インデックス・オルカンの過去実績ベース)
月3万円積立の場合:
25年後の試算額 ≈ 約2,300万円
元本900万円に対して運用益約1,400万円。今の価値換算での老後不足3,000万円には届かない。ほかの収入源や支出削減との組み合わせが必要です。
月5万円積立の場合:
25年後の試算額 ≈ 約3,800万円
元本1,500万円。老後の実質不足額(今の価値ベース3,000万円)はほぼカバーできる水準。インフレ加味の名目ベースではやや不足感が残るため、できれば上乗せしたいところ。
月7万円積立の場合:
25年後の試算額 ≈ 約5,300万円
元本2,100万円。インフレ加味後の名目必要額5,500万円に概ね届く計算です。これが「インフレを加味した上で老後を独身一人でなんとか生きていける」ひとつの目安ラインです。
40代スタートでも間に合う?現実的な判断基準
「40代から始めても遅くない」とは言いきりません。30代から始めた方が有利なのは事実です。でも「今からやれる最善」を考えると、答えはシンプル。
やらない理由がない。
月7万円が今すぐ難しければ月5万円でも、月3万円でも。積立額の大小より「始めるかどうか」の方がはるかに重要です。これ、再現性の話なので。「始める仕組みを作ること」が全てです。
一つ補足すると、これらの試算はあくまで「過去のリターンに基づく参考値」です。将来の運用成績を保証するものではないし、暴落は必ず来ます。10年単位で見ればマイナスの時期もある。でも長期で全世界に分散投資する場合の期待リターンとして、年率7%は現実的な目安として広く使われている数字です。
自分の年金額を今すぐ確認する方法
計算の話をしてきましたが、正確な自分の数字は自分で確認するのが最優先です。
マイナポータル・ねんきんネットの見方
ねん
きんネット(nenkin.go.jp)にアクセスして、マイナンバーカードかねんきん定期便に記載のアクセスキーでログイン。「将来の年金額を試算する」から、今の条件のまま65歳まで働いた場合の受給見込み額が確認できます。
初めて確認したとき、カフェで一人スマホを持ったまましばらくフリーズしました。「あ、これだけなんだ」って。でも知れてよかった。知らないまま老後を迎える方がずっと怖い。怖いから見ないのは、もったいないです。
無料FP相談を避けるべき理由
ここだけはちゃんと言わせてください。
「無料でFP相談できます!」系のサービス。気をつけてください、本当に。
無料FPのビジネスモデルは、相談ではなく「金融商品の販売」です。保険・投資信託・変額年金などを提案して、そのコミッション(手数料)で収益を得ています。「あなたのため」ではなく「商品を売るため」に相談を受けている。
「老後が不安」という心理を利用して、手数料の高い商品に誘導されるリスクがあります。相手が悪いというより、そういうビジネスモデルなので構造的に利益相反が生じます。
相談するなら、時間単位でフィーを払う「独立系FP(フィーオンリーFP)」一択です。
自分で自分のFPになろう
「でも何もわからなくて不安」という方。最初の一歩として本当におすすめしたいのが、FP3級の勉強です。
頑張れば1ヶ月で取れます。しかも一生使える知識です。「年金って何?」「NISAとiDeCoの違いは?」「保険はどこまで必要?」という基礎が体系的に学べる。「わかった上で選ぶ」状態になれます。
私が実際に使っていたのがこちら。
みんなが欲しかった! FPの教科書3級
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YouTubeで無料で学ぶなら、ほんださんのチャンネルが本当にわかりやすくておすすめです。東大卒のFPが、めちゃくちゃ噛み砕いて解説してくれます。
【ほんださんの東大式FPチャンネル】
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まずは「自分のお金のことを、自分で理解できるようになる」。これが最初のゴールです。
独身だからこそ「経済的自立」を自分でデザインする意味
最後に、数字の話じゃなくて、根本の話をさせてください。
私が「自分一人で生き抜く力」を身につけようと思ったのは、結婚が嫌いだからでも、誰かに依存することを否定したいからでもないんです。
「自分を自分で満たせる状態」を先に作る。その上で、一緒にいたいと思えるご縁があれば最高だし、なければそれも幸せ。どちらの未来にも対応できる状態でいたい、そう思っただけです。
その「自分で自分を満たす力」の土台のひとつが、経済的な自立だと思っています。
誰かに頼る選択をするにしても、「頼らざるを得ない」と「頼ることができる」は全然違う。どちらを選んでも自分で決められる状態でいたい。それが、私の幸せのかたちです。
そのために。年金がいくらもらえるかを知る。不足額を計算する。積立を始める。
たったそれだけのことが、「自分の人生を自分でデザインする」第一歩になります。難しくない。根性もいらない。仕組みを作るだけです。
まとめ:まず数字と向き合うことから始めよう
今日の試算をざっくり整理すると:
・現実的な前提での年金受給見込み:月約12万円
・老後30年の実質不足額(今の価値換算):約3,000万円
・インフレ加味の名目必要額:約5,000〜5,500万円
・オルカン月7万円 × 25年積立で目指せる金額:約5,300万円
これはあくまで参考値です。あなたの正確な数字は、マイナポータルかねんきんネットで確認してください。今の自分の見込み額がわかったら、そこから逆算して積立額を考える。それだけです。
不安だったらFP3級の勉強から始めるのが一番コスパがいい。1ヶ月の勉強が、何十年もの老後の安心に変わります。
あなたの老後を一番真剣に考えられるのは、あなただけです。
誰に依存するのでもなく、自分の人生は自分で主導権を握り、自分で舵を切れる状態を作りましょう。ぜひできることから、今日が人生で一番若い日。今日から始めてみてください。



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